小さな町の写真館の物語
「ギャップを見せたい」
アトリエに真面目そうな男性が見えられました
お仕事を伺ってみるとそれなら納得というところでした
いつものカウンセリング中にご自分を表現する言葉が出てきません
何度か水を向けてみましたがご自分で話すのがとても苦手なご様子でした
写真に込めたいイメージのお話になり
ギャップを見せたいという希望が出てきました
どんなギャップですか?と伺うと
・・・思ったより センチメンタル というお答えでした
今回の写真撮影の目的は 自分の事を初対面の方に興味を持ってもらい
自分の事をよく伝えたいという目的でした
結果としてよく見える写真を撮るだけではなく 自分の伝えたいイメージを
具体的に表現していただく事が必要と考えましたが男性の口から
自分自身を表す言葉がでてきません
家族の話 学生時代に熱中したスポーツの話 職業の話 趣味の話など
エピソードを引き出しながら ご自分を表現するという体験をしていただいて
それで 普段は真面目そうに見られる事が多いのですが
実は明るく話好きで冗談も言うし涙もろいところもある という言葉がでました
初対面の方とお話しする時に相手が自分の殻に閉じこもって扉をひらいてくれないと
また会いたいと感じるにはほど遠い 本音を見せて自分を伝えて下さいと
アドバイスさせていただきました
写真に込める思いという点では明るさ陽気さ、元気いっぱい になり
最後の最後にご本人も大きな花丸 大満足の自然な笑顔を残す事ができました
いろいろと説教じみたお話しもあり耳が痛い思いもされた事かと思いましたが
お帰りになる際に
男性の口からは 楽しい時間をありがとうございました と嬉しい一言が
男性の顔には 最後に撮れたような笑顔が浮かんでいました
いい写真を残すには 撮られる方の心がけしだい
よい撮影者とは よきコーチでありよきサポーターです
撮り終わったときは とっても楽しかったと
不思議とみなさまそうおっしゃいます
見せたくなる素顔 とっておき笑顔の写真スタジオ
アトリエさくら をよろしくお願いいたします