ギャップを見せたい

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小さな町の写真館の物語
「ギャップを見せたい」

アトリエに真面目そうな男性が見えられました
お仕事を伺ってみるとそれなら納得というところでした

いつものカウンセリング中にご自分を表現する言葉が出てきません
何度か水を向けてみましたがご自分で話すのがとても苦手なご様子でした

写真に込めたいイメージのお話になり
ギャップを見せたいという希望が出てきました
どんなギャップですか?と伺うと

・・・思ったより センチメンタル というお答えでした

今回の写真撮影の目的は 自分の事を初対面の方に興味を持ってもらい
自分の事をよく伝えたいという目的でした

結果としてよく見える写真を撮るだけではなく 自分の伝えたいイメージを
具体的に表現していただく事が必要と考えましたが男性の口から
自分自身を表す言葉がでてきません

家族の話 学生時代に熱中したスポーツの話 職業の話 趣味の話など
エピソードを引き出しながら ご自分を表現するという体験をしていただいて
それで 普段は真面目そうに見られる事が多いのですが
実は明るく話好きで冗談も言うし涙もろいところもある という言葉がでました

初対面の方とお話しする時に相手が自分の殻に閉じこもって扉をひらいてくれないと
また会いたいと感じるにはほど遠い 本音を見せて自分を伝えて下さいと
アドバイスさせていただきました

写真に込める思いという点では明るさ陽気さ、元気いっぱい になり
最後の最後にご本人も大きな花丸 大満足の自然な笑顔を残す事ができました

いろいろと説教じみたお話しもあり耳が痛い思いもされた事かと思いましたが
お帰りになる際に
男性の口からは 楽しい時間をありがとうございました と嬉しい一言が
男性の顔には 最後に撮れたような笑顔が浮かんでいました
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かわいいと言われるなんて

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小さな町の写真館の物語
「かわいいと言われるなんて」

写真を撮るといつも目を閉じてしまう
いい写真なんか撮れないから今まで撮った写真の中で 5年前の自分でもいいと思う写真があるのでそれをひきのばしたい

そういうご相談で見えられた女性の相談を伺ってみると
とても素敵な方なのに自己評価が低い事が不思議に思っていました
写真をとる人のリードがよくないとたくさん撮った中でもいいと思える写真はほとんどないということはほとんど失敗してしまうということです
自分は写真に写るのが下手だからもういい写真は撮れないと思い込んでいらっしゃるようでした

そういう方を中々撮影するというのは難しいのですが粘り強くお話しを伺いながらご提案さしあげると最後には試してみようかしらという事になり撮り始めました

気負いがあったり、苦手意識があったりで初めはやはりかたかったですが、想像したよりコツを掴んでいただけたので最後にはどれもいい写真という候補がたくさん残りました

私がとてもにっこりされている写真を見て
「かわいらしいですね」とお伝えするとずいぶんと久しくその言葉を言われた事がなかったのだけれど 言われてみるととても嬉しい
それだけで今日来た甲斐がありましたとおっしゃいました

かわいいという言葉の効果を改めて感じた経験となりました。布施の一つに
愛語施 あたたかい呼びかけ。
というものがあり、まさにその事だと思います。
写真を通じて身近からあたたかさを増やしていきたいと思います
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自分の写真が心配

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小さな町の写真館の物語
「自分の写真が心配」

アトリエの前で写真を眺めている70代の女性がいらっしゃいました

私はこの日初めてお話ししたのですが その女性は以前から気になっていたとのことでお店に飾られていた写真もすべて覚えていらっしゃるので大変驚きました
ご自分の遺影写真を二人の息子さんはどうやって選ぶのか心配されておりました

その理由はご主人が逝かれた時にどの写真を選ばれたかといういきさつにありました
慌てて写真を探されたという事もあってこれといった写真が見つからなかった事もありましたが 最晩年の写真で痩せて衰えた姿の写真を選んだというのです
女性はもう少しお元気な時の姿を選んではどうか と希望されたのですが
ありのまま そのままの姿がいいと 息子さん達の意思は変わらず女性は心残りがあったそうです

今も息子さん達は会う度にスナップ写真をたくさんとってくれるとのことだったのですが写真が苦手な女性にとって食べている時など不意に撮られる事が多く 気にいった写真とはほど遠いようです
自分の写真は7年ほど前に撮った写真があるにはあるけれど息子さんがその写真を選んでくれるか頼れないとのお悩みでした

私はエンディングノートを紹介し 事前にご自身のご希望を直接伝えておくことが大事ですとアドバイスいたしました
ご本人の生前の強いご希望があればご家族もむげにはならさないと思いますよと

女性はさらにお子さんが娘さんならまだ分かってくれると思うけど、息子さんとは何を重視するか あわないのと諦めていらっしゃるようでした
1時間ほど そういうお悩みを伺っていると女性は心が晴れてきたようで最後には冗談も交え アトリエでの撮影を試してみようかしらとやる気になられたようです
ご家族の方もこれがいいと思える写真があれば心配いらないと合点がいったご様子でした

ご本人によい写真をのこしたいという気持ちが芽生えればそれは写真にも必ず写ります 撮影が楽しみにされているのがうれしいです
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子供の目は正直

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小さな町の写真館の物語
「子供の目は正直」

お孫さんと一緒の写真が撮りたいお客様がいらっしゃいました

ご本人の記念日ということでお一人の撮影の後 お孫さんも駆けつけていただいて賑やかに撮影したいとはりきっていました

後で伺うと力が入ってとても肩が凝ったという感想でしたそれを聞いてやはりそう見えてましたとお伝えすると笑みがこぼれました

初めはぎこちなかったポージングも徐々に力が抜けていき
みるみるリラックスされて普段の柔らかい表情にほぐれていきます
そうしていると集合時間になりましたので お孫さん達が駆けつけてくれました やはり大好きなお孫さんが近くにいると感じるだけで自然と気持ちが優しく表情も明るく変化しました お孫さん達も写真を残す応援をしてくれています

写真選びの時にお孫さんも一緒に選んでくれました

その際 不思議とご本人がいいとおっしゃる写真と7歳のお孫さんがいいと指し示す写真が分かれてしまいました

本当にこれがいいと思うの?と怪訝な顔のお客様でしたが 私達にはその理由がよく分かりました
人の写真を見る基準と自分の写真を選ぶ基準が違うんです

今回は家族に写真を残したいという目的の撮影でしたのでご家族の目線で選ばれた写真がご本人にも納得されて採用されました

お孫さんとの記念写真には幸せそうな表情でほほえむ
笑顔の写真が収められました
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一人暮らしの話相手

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小さな町の写真館の物語
「一人暮らしの話相手」

今年もお盆が訪れました

特別な飾り付けをしたり 迎え火をたいたりと お盆ならではのこともあり 身近な故人を偲ぶ時間を過ごします

今日は親しい方がふとこぼしたお話しです
パートナーを病気で亡くしたその方はそれから10年足らず一人暮らしをして暮らしています
息子さんが週に一度必ず必要な買い物などのために訪れるとのことで自分で必要な事はできる80歳を越える女性です

お友達や親戚の方も近くにいらっしゃるとのことですがしょっちゅう合うのでもないので一週間に息子さんと話す事が数少ない会話だとおっしゃいます

ラジオがお好きでテレビもあるので色んな情報はあるのですが決定的に不足しているのは誰かと会話する事だそうです 全然話さないでいるとしゃべる事も忘れてしまいそうになるのだとか 一人暮らしの寂しさと感じます

その女性がおっしゃるには
無くなったパートナーの方の遺影写真が朝夕の挨拶の相手だということです 愚痴を聞いてもらうこともあるそうですし笑顔の遺影写真ではなにを言っても笑って聞いてくれるそうです

ご主人の写真は女性にとって
生きている話相手と同じだと

自分が亡くなった後でもご家族にとって生活をする中で一緒に会話し一緒に感じることができる大切なものが遺影写真といっても言い過ぎではない

その女性は今では1枚きりではなくもっと色んな表情や服装の写真があったらもっといいと心境を明かしてくれました
ふとした一言から貴重な意見をいただけたと思います
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運命を変えるのは自分の勇気

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小さな町の写真館の物語
「運命を変えるのは自分」

どうして写真を撮ろうと思うのか
人によってその理由は様々です

必要に駆られてからスタジオを探すのが一般的ですが
どこで撮ってもらうのか選ぶのは重要な選択かもしれません

そんな時でも行きつけの写真館があるという方はとても幸せです
ほとんどの方は初めてのスタジオを インターネットなどで探してると思います

もしその撮影で運命を変えたいという気持ちがあれば
料金や写真の仕上がりと同じくらい 注意を払わないといけない大事な要素 それは撮影者が信頼できる人かどうかということです

プロのファッションモデルや 趣味のコスプレイヤーの方は自分をどう見せたいか本人にその意識がつよくよく研究されています 今出回っている情報は長年撮影をしている撮影者からみても十分説得力のある知識です

しかし撮影経験のないごく普通の人をどうやって撮影したらいいのか 本人の心情をくみ取って対応する志のある場所は少ないのが現場です

自分をどう見せていくか セルフプロデュースできる事がこれから先の人生でずっと必要になっていきますが はじめはその方向性すら自分自身のことでも分からないものです
その導入部となる初めてのスタジオ選びは相当重要になります

当然ですができるだけ撮影する時には モデルを美しく撮影したいというのはほとんどのカメラマンの心境です
しかし その基準となるものは撮影者の見方 捉え方のものであることがほとんどです
別のスタジオで自信満々に撮った写真を「どうだ?」と見せられたけど正直自分は好きではなかった というセリフを聞く事があります 正直自分は好きではなかったという言葉は おそらく色んな事情を含んでいます

私達のアトリエでは撮られる本人の気持ちを大事にします
お客様が何を大事に思っているかは来店時に整理されていらっしゃる方はほとんどいません

そのため撮影前には本人の奥深いニーズを探ることから始めます
これはかなり時間のかかる行程ですが 撮影する前のこの手順は撮影するその事よりも重視しています

最終的に自分の個性に気付き 自分を好きになれること がアトリエの撮影での目指すべき目標です

先日撮影にいらした方も 自分の内面を見つめ 自分を心から認める事が出来たときに 思わず涙ぐむといった事がありましたが 決して珍しいことではありません

自分の人生を変えたいと望む方は一度
親身にニーズを聞くスタンスのスタジオで
勝負写真をとってみてください

写真には貴方の変わった姿がきっと映っていると思います
強く願い 真剣に探し 勇気を出した という事で初めの変化はすでに始まっているのですから
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3年前のパンフを持って

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小さな町の写真館の物語
「3年前のパンフを持って」

暑い日差しの中 一人のお客様がいらっしゃいました
家にこちらのチラシを頂いていたので3年たったらココで写真を撮ろうと大事にとっておいていただいたのことでした
確かにアトリエがオープンした3年前に近隣に少しずつチラシをまいた時期がありました
お住まいを伺うとマンションとのころで確かに一度だけお配りした場所でした

チラシをもらった時は写真を撮る時期ではなかったのだけれど 今年は節目の年なのでとのことでしたので腑に落ちました
それにしても3年というのはすっかり忘れてしまっても不思議ではありません

私達もチラシをみてとおっしゃっていただけると 反響を感じる事ができ嬉しいのですが 今回は3年間もとっておいていただけたというので2倍に喜びを感じました

お客様にも写真の撮り時 が訪れるのでその時に気にいった写真スタジオがあると幸せだと思います なのでその時までできる限り存在することも地域に対する恩返しなのだと思います
またお客様より元気をいただけたので 幸せで満たされました
これからいらっしゃるお客様にもそんな気持ちをお伝えできればと思っています
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誕生日までに写真が撮りたい

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小さな町の写真館の物語
「誕生日までに写真が撮りたい」

あるとき ご予約のお電話を頂いた際に○月■日までに撮影したいとご希望がありました
入院などのご予定があるのでしょうか デリケートなケースかもしれないなと思いながら撮影日を迎えました

お客様はお電話いただいたご本人お一人での来店でした 心配が拍子抜けするくらい明るく表情がすてきでよく笑う女性でした

お話しを伺っていくと先頃ご主人を亡くされたそうです ご主人の遺影の隣に
同い年の自分の写真を飾ってもらうために誕生日になる前に写真を撮りたいとお考えになったそうです。

アトリエの事は一ヶ月前からご存じだったようですがやっと気持ちが前向きになってきたのでというタイミングだったそうです。

撮影の前にご主人との思い出をじっくり話されたので私達もご夫婦と以前からの知り合いのように感じて親しみを込めて撮影することができました。ご夫婦仲がとってもよかった。幸せだった。とおっしゃる奥様の写真になっても同い年で寄り添いたいという気持ちに私達も思わずぐっときました。
生前に遺影をご準備される生前遺影写真という習慣が終活などで採りあげられて認知されるようになってきましたが、前向きに捉えられるようになっていくといいなと思います。

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100歳のおばあちゃん

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小さな町の写真館の物語
「100歳のおばあちゃん」

アトリエのご近所に100歳をこえる元気なおばあちゃんがお店番をしている洋品店があります。
年に一度のお祭りの時に元気にお店の前でお会いしたのでスナップを一枚撮影し差し上げました。
写真映りのよい方なのですが親しみを持っていただいているのが伝わるような柔和な表情でした。

後日お話する機会があり予期せずその写真の話になった時のことです。
ある日やってきた娘さんにお母さんがその時の写真をみて
「お母さん、私今まで何か欲しいとお願いした事はなかったけど この写真は持っていたい 欲しいわ」とおっしゃるので思わず差し上げてしまったとのことでした。
娘さんの反応はお母さんも思いもよらなかったものだったそうです。
家族にとって大事な人がきれいに写っている写真はどれだけの価値を持っているのだろうと想像されるエピソードでした。
温かい気持ちになれる宝物にもなるんですね。私達も喜んでいただけてうれしく思います。
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写真の価値

写真 2

小さな町の写真館の物語
「写真の価値」

写真は撮った直後は自分の写り映えを気にしたりするので撮ったその時に一度はよく見る でもその後は見ないという人が多いと思う 本当にそうかな?

もしかしたらそれは今までは見ていないということじゃない?
実体験から思う写真の価値は 撮ったその時から時間が経てば経つほど写真価値は増していくように感じます
年末大掃除の時など不意に出てきたアルバムをつい開いてしまいそれから手が止まってしまうということを多くの人は経験していませんか?
懐かしいという気持ちと共にいろんな昔の事を思い出し、気持ちを一気に当時のものへと導いてくれる力をもっているのがとっても不思議
人の記憶の奥底に眠っている記憶(そして確かに存在した歴史)を蘇らせるタイムカプセルとしての力は見過ごせない
絶対に今の気持ちを忘れないって自分の記憶力を過信してる?
人は忘れやすい生き物であることを忘れている?

絶対に撮りなおせないってものなんです

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心おだやかに毎日を過ごす

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小さな町の写真館の物語
「心おだやかに毎日を過ごす」

人間はいくつになっても他人の評価を必要とする生き物
生きている間は絶えずそれを欲して もうこれで満足ということがない
だから まず自分の価値観で判断したいということも事実

小さい子供に話しかけてみた時
「かわいいね」
喜ぶ子供もいれば 恥ずかしそうにする子もいる
そんな中 かたくなに自分の事をかわいくないと主張する子もいる

大人の目からみると子供はどんな個性的な子供でもかわいく見える
しかし子供の目からみるとテレビで見るタレントや童話の中のお姫様と比べているようで鏡に映る自分の事をかわいくないと言い張っている・・

そう ここがポイント!

自分の事を何かと【比べて】いるから

くせ毛だったらきっとさらさらのストレートヘアに憧れるし 黒い瞳がいやでカラーコンタクトをつけるようになる

自分の個性を肯定できるか否定してしまうようになるかはとても大きな差があり その後の人生に多大な影響を与えるようになる

ありのままの個性を評価できるためには多様性を受け入れる成熟した価値観が必要だ 狭い感性しかなければここはこうあるべきとステレオタイプを求めてしまい 本来の価値に気づけない

今まで気づかなかった自分の魅力に気づくためには 多様な審美眼を持つフォトグラファーにお任せください
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おじたんとまたき

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人見知りする お子さんの場合は
やはり撮影は難しいものです
カメラを向けていてもいつまでたっても
して欲しい表情にはなりません

時間をかけた我慢比べになります
焦りは禁物 カメラをおいてしばらく
子供が気に入るおもちゃで遊んでみましょう

このまさきくんは 輪投げのおもちゃが気に入りました
おやごさんの育て方がいいのでしょう
まさきくんのいいとこは 自分で独り占めにしないところ
輪投げの輪を 自分と交互に私にくれるのです
「おじたん、またき、おじたん、またき・・」
発音がままらないながらもその優しさにキュン
友達として認めてくれたのかな?と嬉しくなりました
桶川のアトリエから歩いてすぐの
この場所にお出かけするとき まさきくんは
自分から手をつないでくれました
まさきくんのおかげでいい写真が残せたと思います

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安心して写真を撮られるために

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小さな町の写真館の物語
「安心して写真を撮られるために」

写真館に足繁く通うという人は珍しい

写真館は特別なイベントがない場合は縁が無いと思っている人もたくさんいる
そういう経験の無い人にとって写真館に来るのは例えるなら病気検査に行くようなものだ
必要に迫られしかたなく初めて訪れた病院で、見たこともない検査をされ 結果は聞くまで

非常にドキドキする

それは決して高揚感ではなくむしろ恐怖感といっても差し支えのない感情が押し寄せてくる
写真館も多くの人にとってどうやらこんな未知の病院のように捉えられているように感じてしまう

写真館に通った最終結果とは自分の顔である
それは目を背けたくなるかもしれないが自分の今を表す顔なのだ やはり怖くて当然

そこで もし 気心のしれた親しい友人のような写真家に撮影してもらえればどうだろう

撮影の前にどんな雰囲気で撮影したいのかを気負わず自然に聞きだしてくれ
自分も見過ごしていたような魅力に気づけるような
ご機嫌な結果が期待できるところなら恐怖なんかじゃなく楽しみなドキドキが感じられるのではないだろうか

という事で 私どもアトリエさくらでは緊張しない写真スタジオをめざして創意工夫を重ねております

どんな所で写真を撮るのか どんなフォトグラファーが写真を撮るのかを事前にご覧いただければずいぶん気持ちが軽くなることでしょう
見学だけでも歓迎します!
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写真が嫌い

小さな町の写真館の物語
「写真が嫌い」

たくさんの人を撮ってきて感じる事は 写真が嫌いという人が大勢いることだ

しかし他人が写っている写真が嫌いと言う人は少ない

あくまでも自分が写っている写真が嫌いということで 言い方を変えると写真に写っている自分の顔が嫌いのようだ

ところが、そういった人でも日常的に鏡をみてどんな風に他人に見えるか気にしている
その時は平気なのにどうして写真は嫌なのか

謎が残る

結論は 写真に写っているときの自分の顔が嫌ということ

写真を構えられた心境をモニタリングしてみると カメラを向けられた時に瞬間的に生じる感情が影響を及ぼしている

撮る立場として思いつくだけでもこんな感じ

①羞恥
②迷惑
③怒り
④不安
⑤動揺
⑥喜び

当然ながらこんな感情が混ざり合いながら吹き出している状態なので 写真に写る自分と鏡でみる自分とかけ離れていても仕方が無い

もう一つ写真はその瞬間の表情のまま形を変えられない事でやり直しがきかないということも緊張感を高める原因となる

写真に対して極度に緊張する人もいるということを理解してその緊張度に合ったアプローチが撮影者には求められている
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